既にFilterの実験と相まってLinear amplifierとのマッチングを確認するため方向性結合器は作成いたしました。今度はこの検知結果を使ってVSWR結果を表示しそれをどのように保護回路につなげるかということにトライです。簡単な回路としてはLinear Level IC にカップラーの反射信号を入れてVSWRをLEDで可視化させることを考えました。そしてVSWR=3(Loss 25%)でLockするような回路を設定します。部品としては手に入りやすいLM3914Nで10個のLEDでLevel表示。さらに反射電圧の最大値を検出してサイリスタでスイッチング。リセットは電源OFFで復帰というイメージです。早速、Bread Boadを使って試作することにしました。
上記の写真は試作品のTEST風景です。LM3914NのLEVEL-ICを用いて10個のLEDをドライブ。1.9V付近で7番目のLEDが点灯しますがこれをトリガーとしました。ON時は7番目のLEDのカソード側がほぼ0Vになります。これを2SA1015で検出して極性を反転。サイリスタ(FOR3G)のゲートに流し込みスイッチオン!LED(リレーを入れる)がONになる回路です。ただ進行波と反射波の差異がVSWRになりますので本来は比較が必要になります。幸いこのLM3914Nには相対比較が可能な機能があり、それを活用して2信号の差異によるコントロールで精度の高い反応ができるようになるようです。これをユニバーサル基板に組み込むことを考えています。ただ、既存の方向性検波器は進行波と反射波のカップリング減衰量が異なるため折角の機能が活かせないようです。別途CM結合器を作る必要がありそうです。de Roy