Amplifiers

LDMOSに挑戦!<部品集め>

皆さんお元気ですか?今日は、リニアの部品について書いてみした。
皆さんご存知のように年々リニアの部品調達が難しくなってきています。ICOMのPW-1でさえ部品調達でメーカーが苦心するほど部品が足りません。理由は生産中止のものが多く手に入らないためです。トランジスターを用いたリニアの主要部品では、1.ハイパワートランジスター(NPN/FET)2.高圧チップコンデンサー 3.フェライトコア 3.マッチング用特殊同軸ケーブル 4.厚銅エポキシ基板 5.抵抗及びテフロン部品などです。このうち、ハイパワートランジスターは世代交代が進み、LDMOSのFETが主流になっています。モトローラーの半導体部門が前身となるFreescleやPillipsのNXPなど、BLF574,BLF578XR,BLF188XRなどは高SWRに対して強靭で破壊の低さを示す係数が高いFETです。しかも1チップで600W-1200Wは当たり前でそのサイズたるや300W程度のMRF151Gとさほど変わらない。
LDMOSに挑戦!<部品集め>_f0033779_1323760.jpg

このFETで実験は次回に回すとして、従来のトランジスターの新品が、生産中止や廃盤の影響を受けて入手困難にあります。2SC2510/2782/2789などはメーカー廃盤。作っていないのに製品が出回る珍事が発生しているとか。ここに商機を見つけて廃盤製品を正面きって自社ブランドとして生産している会社もでて参りました。TOSHIBAやSTmicroではなくてHGSemiやDEIのロゴの入った製品です。HGSは中国の半導体メーカーでDEIは前者の米国Brand名です。RF-PartsではDEIロゴの製品を売り出しています。性能はオリジナルの90%ってところでYouTubeにも実験したものがあります。いい感じの性能が出ているようです。次に、高圧コンデンサ、特にチップの日本産は我々の手に入りません。村田、京セラ、太陽誘電、などなどで作ってはいるようですが素人には手に入りません。ところが、米国のATCなどは直販のサイトでサンプル集などをセット販売しており高価ですが入手可能です。また、DIGI-KEYでも探せばSampleセット版として入手可能です。ただし数百個を数万円で買うことになるので私みたいな変わり者でもない限り素人としては手が届きませんよね。また、通常、抵抗には抵抗値とWat数の表示があります。しかしコンデンサーには容量と耐電圧だけで耐電流やワット数の表示が余りありません。結局、低圧で高電流を流すコンデンサーの代替として高圧のコンデンサー、そして高周波特性の高いチップコンデンサが必要になります。
次にフェライトコアですが、TDK,TOMITAなど多くのメーカーがEMI部品として生産しており使えそうなのですが、ここも、AMIDONやFareRiteなど通販でかえますが日本製は欲しいものの調達が難しく秋葉の斉藤電気でもTOMITAの6B5コアなど手に入らなくなりました。
更に難しいのが、同軸ケーブルで10Ω,25Ωなどの特殊テフロンケーブルは、日本で作っていても国内では手には入らなくなりました。特別に作ると100mで20万円を越える物もあります。1m2000円のケーブルですので手に負えません。笑
いずれも、米国の通販では入手可能ですし、各メーカーも小売を行うところが多く中小企業が生き残る背景があります。しかし、日本では少なくともハイパワーのリニアの部品が少量で売られることは殆ど無くなりました。需要も無いですからね。東京ハイパワーが無くなった今、トランジスターのハイパワーアンプを作るメーカーは無くなりつつあり部品も調達困難。日本のメーカーがんばれ!!!私は、50Mhz専門でLDMOSの高出力小型AMPの実験をがんばりたいと思います。de Roy
by ja1bop | 2014-02-27 12:45 | Amplifiers | Comments(0)

50Mhz & FT8 が好きなアマチュア無線家のブログです。


by JA1BOP
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31