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アマチュア無線を楽しむ!

 アマチュア無線をお楽しみの方へのお話です。最近の無線機はミリより細い配線でほとんど半田を寄せ付けません。ちょっとでも触るなら目的のチップ抵抗やコンデンサー以外の物も接触し痛めてしまいます。ということは、もう無線家が無線技術に興味を持ち自作して無線工学に触れる機会や領域はなくなったのでしょうか?いやいやそんなことはありません!いまだに自作の無線機は先輩諸氏が腕を振るって製作され実用機としてTSS/JARL認定もしっかり通ります。無線工学的にも多少無茶をしても余り咎められないのはアマチュアの領域だからではないかと考えられます。アマチュア無線=素人無線という意味?この辺はちょっと微妙な意味合いがあると思います。プロとアマの違いは(無線通信の)業務または行為が金銭上の利益につながるかどうか?いうことですよね。アマチュア無線業務には金銭上の利益がないボランティアの世界です。自分なりの目標をもって楽しむのが趣味の世界でありアマチュア無線は今も昔も趣味の王道だと思っています。しかし、取り巻く社会・経済・自然環境は大きく変わりました。無線技術の向上を除けば、世界の見知らぬ人と会話する事は、今やインターネットでいくらでも可能です。目的がコミュニケーションなのでインターネットは有線の通信手段ということになります。ところが、アマチュア無線の場合は異なります。資格、技能、設備、技術など人によって異なり、自然環境にも影響され、同じ設備でスピーカーから流れる音を聞いてコールサインを言い当てる人もいればノイズにしか聞こえない人もいます。ここには自然環境に適応しながら、技術を進歩させる巧の世界があると思います。それらの人々は素人なのでしょうか?私は、素人と玄人の外に”巧人”がいると思います。その技術は十分にプロにも匹敵する内容のものだと思います。
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さて、話は戻りますが、現在のアマチュア無線において、お手軽にしかも技術を高めるお楽しみの領域がるとすれば、それは、アンテナ製作とリニアアンプの製作ではないか思います。リニアアンプの配線は大きいしアンテナも大きく扱いやすい。十分、貴兄の指も入る大きさです。はんだコテも使いますし小さな細工技術も必要です。リニアは失敗すれば半導体や真空管が傷み感電することもあり、適度に知識がないと危険です。アンテナも簡単なアナライザーがあれば何とかなりますがそう簡単にSWRが落ちて飛ぶわけではありません。ただ、材料はホームセンターでアルミパイプもUボルトも売っていますし何とかなります。その結果、製作費は既存品より安上がりなところもあります。必要なのは根気と忍耐と集中力と簡単な基礎計算でしょうか。ただ、アンプはアンテナと異なり多少骨が折れます。材料は高いし測定器も必要。おまけに既製品のほうが安かったりします。かくなる私も、今は亡きTOKYO-HYPOWERのHL206Vを買うのがもったいなくて自作を決意。納得ができるものができた時には50倍以上のお金をつぎ込んでいました。本当にオタクですね。でも、完成した時の達成感は高いし、かなりストレス発散と集中力強化には役立ちます。リニアアンプのメーカーが見当たらない昨今、リニアアンプの価値は上がっていると感じます。そういった中で、多くの人にものづくりを楽しんでいただきたいと思います。
モノづくりから全世界の見知らぬ人と通信を楽しむ事。これが、アマチュア無線の楽しみであり醍醐味であると思います。今日は、なんとなく当たり前の親父のはなしとなりました。de Roy

by ja1bop | 2015-03-07 08:43 | What's up? | Comments(0)

50Mhz & FT8 が好きなアマチュア無線家のブログです。


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