Filter making

FILTERの調整

FILTERの調整_f0033779_1648524.jpg
 FILTERの調整にはある程度コツがあります。計画通りにキャパシタンスやインダクタンスを計測して取り付けても概してうまく働いてくれません。特に、空芯コイルで巻いたものは余りうまくいきません。コイルのインダクタンスを正確に計測してそれを取り付けても、容器や配線によって自己インダクタンスを持ってしまいそれで実際よりも容量が多くなったりします。私は、だいたいの目安の容量を巻き込んだコイルを取り付けてあとは、伸ばしたり縮めたりすればわりと容易に目標とするインダクタンスになるはずです。あとは、ネットワークアナライザかTGのついたスペアナで調整すればよいのです。
 測定器がない場合ですが、その場合は直接微弱電波を放り込み、一番基本波でパワーが出るところに調整します。この場合、フィルターの特性は残念ながら測定不能です。
こんな感じで、フィルターを追い込んで見ました。
 多くのフィルターの減衰値は-80db以上の効果で、挿入損失0.5db以下になっています。-80dbはπ型で9段あれば調整を十分すれば実現できます。挿入損失も0.5db以下ならよっぽどラフな作りをとなければクリアーできると思います。それ以上に追い込むためには手のかかる作業が必要となります。
FILTERの調整_f0033779_1648463.jpg

今回のFilterは、なんと13段になります。
測定結果は、50-51Mhz 挿入損失0.2db以下
減衰値    100Mhz -72db以下 150Mhz -71db以下  600Mhzまでこの数値ですというよりも、測定値の補償精度を超えているので測定不可能です。そこで、スペアナにSGを使ってむりやり強電界をいれて-85dbをこえているか測定しました。
100MHz -83.7db 150MHz -93.3db のスコアーをマーク。 満足 ^_^
Commented at 2007-01-22 22:46
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by ja1bop | 2007-01-08 16:51 | Filter making | Comments(1)

50Mhz & FT8 が好きなアマチュア無線家のブログです。


by JA1BOP
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31